じゃあなと別れた友達と、交換したのはランクの高いレアカード。
ランドセルと学校に必要なもの、あと携帯ゲーム機とそのソフト。
一番大事なカード達はバッグに入れてある。家族を巻き込んでわざわざ皆で福井県に行って手に入れたフクイサウルスも一緒だし、正直カードの為だけだったのに本気で楽しかったヒーローショーのアーマードメフィラスも忘れてない。だってこれは友情の証だ。全部全部持ってきた。リュウガと交換で貰われてったネガ電王はきっと大事にしてもらってる。
元々荷物が少ないし、家具や服は全部宅配で送ったらしいので、あとはボクが行くだけ。だからこの道を歩いてる。
送ってくよと言われたけど断った。まだ夕方だったし店から近いということだったし、というかあんまり大人に迷惑をかけたくなかった。
「オンボロ寮、オンボロ寮」
言われたとおり地図を見ながら、川に沿って歩いているけど、会う人が少ない。もう皆家に入ってるからだと思う。
正直今は断ったことをちょっと後悔している。だってとても暗い。
こないだ見せつけられたグロい奴らとかが今出てきたら困る、とても困る。とりあえず追っかけられて逃げられなかったら変身して殴ってボコれって言われたけど。なんだっけ、あれだ、そう、イグニッション。
「白、白・・・なんだこれ。ま、まさ?」
メモに書かれた名前は全部漢字で、白以外全然読めない。看板が掛かっているから、それと同じ名前のところに行けばいいんだけど。
お母さんは最後まで一人暮らしを反対してたけど、しょうがない。いくらお母さんだって、酔っ払いの客を倒せてもあのグロい奴らは勝てない。
とりあえずボクの場合、あいつらと出会って追いかけてきたらボコる。これだ。お父さんなら、なんかとりあえず説得する気がする。うーん刑事なのになぁ。
「・・・ん・・・これか?」
どうでもいいことを思い出してたら、一応目的地に着いたらしい。フリガナはついてないけど、メモと看板の漢字は同じだ。
「よしっ」
まずはダイイチインショーが大事だ、アイサツも練習が大事。
「えーっと、オッス、今日からお世話になります、鈴木スピカです。・・・うん、これだこれ」
その時、寮の引き戸からこっちを覗く白い女の人なんて、ボクは最初まったく見えてなかった。
ランドセルと学校に必要なもの、あと携帯ゲーム機とそのソフト。
一番大事なカード達はバッグに入れてある。家族を巻き込んでわざわざ皆で福井県に行って手に入れたフクイサウルスも一緒だし、正直カードの為だけだったのに本気で楽しかったヒーローショーのアーマードメフィラスも忘れてない。だってこれは友情の証だ。全部全部持ってきた。リュウガと交換で貰われてったネガ電王はきっと大事にしてもらってる。
元々荷物が少ないし、家具や服は全部宅配で送ったらしいので、あとはボクが行くだけ。だからこの道を歩いてる。
送ってくよと言われたけど断った。まだ夕方だったし店から近いということだったし、というかあんまり大人に迷惑をかけたくなかった。
「オンボロ寮、オンボロ寮」
言われたとおり地図を見ながら、川に沿って歩いているけど、会う人が少ない。もう皆家に入ってるからだと思う。
正直今は断ったことをちょっと後悔している。だってとても暗い。
こないだ見せつけられたグロい奴らとかが今出てきたら困る、とても困る。とりあえず追っかけられて逃げられなかったら変身して殴ってボコれって言われたけど。なんだっけ、あれだ、そう、イグニッション。
「白、白・・・なんだこれ。ま、まさ?」
メモに書かれた名前は全部漢字で、白以外全然読めない。看板が掛かっているから、それと同じ名前のところに行けばいいんだけど。
お母さんは最後まで一人暮らしを反対してたけど、しょうがない。いくらお母さんだって、酔っ払いの客を倒せてもあのグロい奴らは勝てない。
とりあえずボクの場合、あいつらと出会って追いかけてきたらボコる。これだ。お父さんなら、なんかとりあえず説得する気がする。うーん刑事なのになぁ。
「・・・ん・・・これか?」
どうでもいいことを思い出してたら、一応目的地に着いたらしい。フリガナはついてないけど、メモと看板の漢字は同じだ。
「よしっ」
まずはダイイチインショーが大事だ、アイサツも練習が大事。
「えーっと、オッス、今日からお世話になります、鈴木スピカです。・・・うん、これだこれ」
その時、寮の引き戸からこっちを覗く白い女の人なんて、ボクは最初まったく見えてなかった。
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